年度末株価 昨年比2980円上昇

ケンケン123

2010年03月31日 17:32

景気はまだ回復しているようには感じません。

 2009年度末となる31日の東京株式は小幅続伸し、日経平均株価の終値は、前日比7円20銭安の1万1089円94銭となり、08年度末の8109円53銭から2980円値上がりし、上昇率は36・8%に達した。上昇は06年度以来3年ぶり。昨年度末は、リーマン・ショックと世界同時不況の直撃を受けたが、最悪期を脱して緩やかに回復した日本経済と足並みを合わせ、株価も回復した。

 ただ、リーマンショック前の07年度末の1万2525円54銭を下回る低水準。先行きにも、デフレ不況や鳩山政権への不信など不安材料が多く、本格回復には懐疑的な見方が多い。

 昨年度末の株式市場は、散々だった。3月10日にバブル崩壊後の最安値となる7054円98銭まで下落。政府の株価対策で、年度末には1000円以上回復したが、02年度末以来6年ぶりの安値を記録し、08年度1年間の値下がぁ
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 その後、中国などの新興国経済の急回復を牽引役に輸出主導で日本経済も08年1〜3月期を底に最悪期を何とか脱出。政府の景気対策による下支えもあり、株価も緩やかな回復基調が続き、前日の30日には1年半ぶりに1万1000円台を回復した。

 年度最終日となるこの日は、米国株高や円安を好感し午前中は小幅続伸し1万1100円台を回復した。しかし、午後に入ると、利益確定の売りに押され、マイナスに転じた。

 株価の大幅な回復は、消費や企業マインドへの好影響が期待されるが、市場では「デフレ不況に加え、鳩山政権への不信も高まっており、一段の上値は狙いづらい」(アナリスト)との声が聞かれた。


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